残業しない国 ベルギーでの働き方

こんにちは。小姑ダンナのティーです。

 

我々家族はベルギーに住んでいます。現在、ベルギーに住んで一年ほど。
僕はベルギーでソフトウェアエンジニアとして働いています。日本では残業の多い職種だと思いますが、ここでは日本と違って残業はありません。
日本だとリリース前などは特に、残業や休日出勤が多くなると思いますが、ベルギーではそんなことはありません。
余程のことがない限り、残業せずに帰ります。
今日はベルギーに住んでみて思った日本との働き方の違いを書いてみます。

 

僕の勤めている会社に限らない一般的な話で一番感じるのは、
「アポイントメント社会」であるということ。
多くの場面で予約が必要です。
日本でも、レストラン、美容院、歯医者などは予約が必要ですよね。
でも、ベルギーではもっと多くの場所で予約が必要です。たとえば、

  • 病院 (内科、皮膚科など。救急でない場合)
  • 車のメンテナンス
  • 役所手続き
  • 銀行の口座開設

など。

さらに、会社内でもアポが必要な場面が多いです。
例えばPCの修理。「壊れました」といきなり担当部署に持ち込んでもダメです。
先日、社用PCが壊れたので、修理担当部署に連絡すると、アポ取りからでした。
そしてアポ取れてから、PCを持って行きました。
すると、アポを取っていたにも関わらず、行った途端にため息をつかれ、
「いきなり来るな。俺は今、他の仕事をしている。お前の相手をしている時間はない。」
と怒られました。
その時は、アポは取っていると説明して、見てもらいましたが。

 

何が言いたいかというと、業務の多くが予定されている、ということ。
仕事の量が、業務時間内に終えられる量に始めから調整されている。
予定外の仕事は受け付けない。
新規に舞い込んできた仕事は、まず予定に組み込む。すぐには取り掛からない。
その仕事が予定された時が来たら、初めてそこで取り組む。

 

日本だと、

  • そもそも業務内容が予定されていない
  • 予定されている仕事がそもそも業務時間内に収まる量ではない

というケースが多いのではないかと思います。ここが、ノーザンを実現している国 ベルギーとの差の一つかと思います。

 

 

とはいえ、多くの人がこういう働き方をしているので、日本ほど便利な生活は出来ません。


昨冬、僕は40度近い熱が出ましたが、救急というほどでもないので、予約が必要。
朦朧とした頭で電話しました。
運良く当日の夕方の枠が取れて、夕方に病院に行きました。
日本だと調子悪いな、と思うと病院に直行できますが、救急でない限りそうはいきません。体調悪い状態で病院の待合室で長時間待たされるのも嫌ですが、予約がいっぱいだと当日診てもらえないのも不便に感じてしまいます。
お子様ヨメのミヤソンは、皮膚科の予約で一か月後しか取れないと言われていました。
僕は車のオイル交換をしたいだけなのに、予約が必要で、それも一か月以上先になってしまいました。
役所もいきなり行っても手続きできません。事前に予約が必要です。

 

しかも、日本とは違って多くのサービス業は土日はお休みです。
役所・銀行は当然として、美容院、病院、カーディーラーなども。
レストラン、服屋さん、雑貨屋さん、食料品スーパーなどのお店系は土曜日はやっていますが、日曜日はお休み。

 

何故、日曜日も営業します!と便利さをウリにした競争が発生しないのかは謎です。
もしかして法規制とかあるのかな。
それとも日曜日に働きたい人があまり存在しないので、労働力が足りないとか。
本当のところは僕にはわかりません。

 

日本の便利さは多くの人の頑張り・我慢に支えられているのかな。