思わぬアクシデント発生!海外(ベルギー)で初の救急外来体験 (ダンナ編)

こんにちは。小姑ダンナのティーです。
前回、お子様ヨメのミヤソンが書いた話を、今日は僕の目線から。 

 

miyatea.hatenablog.com

 

長男のSO (1歳10か月) は食洗器が好きなんです。
食洗器の中にあるものを出すのが好き。
ワレモノが多いのでいつも気を付けています。

が、あの時は僕も、ミヤソンも、キッチンで用事をしていて注意が甘かった。
SOが来て食洗器からグラスを取り出し、落としました。
グラスは食洗器の蓋の上に落ち、ゴロゴロと転がり、床に落下。
住んでいる家の床は石のタイルなので、わずか15cm程度の高さから落ちただけなのに、粉々に。厚手のグラスだったんですが。

 

割れたー…と思ったら、床に赤い斑点が。
え!?誰の血!?SO、怪我した!?
と思ったら、ミヤソンでした。
足からかなりの出血。

ミヤソンは笑って平気そうだったので、まずはSOを非難させ、
ミヤソンには座って、心臓より高い位置に足を上げて、止血するように言いました。

 

救急車か?と迷う、微妙な程度の怪我。本人ヘラヘラしてるし。
結構ドクドク血出てるんですけど。
日本語で医療相談できる窓口があるので、ミヤソンが電話。
電話相談で傷口の状態を伝える必要があり、止血の手を離して傷口を観察。
足の小指がえぐれています。「足の小指なんて末端の小さい部分にも、こんな量の血が流れてるのか」と思うほどの出血。
ミヤソンも、ここでようやく、ちょっと大怪我と認識した様子。

 

その間。SOはかなり大人しく突っ立っていました。
SOが破片で怪我をしないように遠ざけ、破片を片付けたりしていましたが、本人は茫然としていて動かず。普段なら興味津々で破片の方に来そうなのに、全くそんなことはせず。
なんだか大変なことになったという認識はあった様子。

 

結局、車で救急病院に行くことになりました。
普段なら出かけるときはSOはノリノリだったり、嫌がって泣いたり、いずれにしても大変なのですが、この時は黙って大人しくしてました。

 

車内で、ミヤソンが「だんだん痛くなってきた」と。
怪我してからすでに1時間近く経っていたと思います。アドレナリンが切れたのか。
「縫うかもしれない」とミヤソンはビビっていたので、僕が昔腕を縫った時の話をしました。
「ガラスで怪我をして、傷口を洗った時は痛かったけど、そのあと傷口に麻酔注射した時も、縫った時も、全く痛みがなかった」と。
それは事実。

でも、ミヤソンは足の小指。
実は、僕の弟が昔、ガラスを踏んで足を縫ったことがあります。
弟の話では、足は麻酔が効きづらいらしく、全然麻酔が効いていない状態で縫って、泣くほど痛かったそうで。
その話はミヤソンにはしませんでしたが、僕はミヤソンが泣き叫びながら縫われるかもしれない、と内心とても心配していました。

 

車で病院の敷地に入ると、緊急用の入り口の矢印に従って進みます。
住んでいるところはベルギーのオランダ語圏ですが、我々はオランダ語は全く分かりません。多くの人は英語を話せるので普段はそこまで困りませんが、こういう看板とかは困ります。
"緊急用の矢印" も雰囲気だけでそう思っています。一番目立つ色で示されているこれだろう、と。
その後、矢印が分岐したりしていましたが、言葉が分からないので、どちらに行けば良いのかわかりません。
適当に勘で進みます。
地下に入り、巨大な自動ドアに突き当たりました。
巨大な自動ドアが開きます。日本では見たことないやつ。

え、ここって自家用車で入って良いの?救急車が来るところに間違えて入っちゃった!?

と思いながらも、道幅的に引き返すわけにもいかず、進みました。
救急車が停まっていました。
そこに緊急用の患者入口もありました。

 

ここに自家用車で来てよかったのか、不安は残っていましたが、
ひとまずミヤソンには一人で降りて行ってもらいました。
後から救急車が来て邪魔になるといけないので僕は車を停めに行きます。
普段、ミヤソンを車でどこかに送る時は、ミヤソンが車から降りると、SOは泣きます。いつもなら20分は泣きます。
しかしこの時は無言。

 

すぐに緊急用の駐車場があったので、車を停めて、SOと一緒にミヤソンのもとへ向かいました。
すると、「新型コロナの影響で、付き添いの人は一緒に入れない」と。
「車で待っているか、帰るかだ」と言われました。

SOと一緒に車で長時間待機は不可能なので、帰ることに。
ミヤソンはこのあと泣き叫ぶかもしれない、と心配でしたが、仕方がない。本当は横について励ますつもりだったのですが。

SOをまた車に乗せて、一緒に家に帰りました。
いつもSOが寝る時間を既に過ぎています。
これからお風呂に入れて寝かさないといけません。

SOはお風呂に行くときも普段は泣きますが、はやり今日は泣きません。
何か思っているのでしょう。
何も言わず、お風呂に入って、洗われていました。

お風呂入った後は、いつもなら歯を磨いて、絵本タイム。
歯磨きでも大抵大泣きしますが、やはり泣かず。
大丈夫かSO。大人しすぎるぞ。

 

さらに「今日は絵本は結構です」という感じでベッドの方に行きたそう。
絵本は読まず、ベッドに連れていくと、大人しく横になりました。
自分のせいでママが怪我したと思って悲しんでいるのか?

ちょうどSOが寝て落ち着いたころで、ミヤソンから連絡が。
処置が終わったと。縫わずに済んだと。良かった。泣き叫んでなかった。
既に夜。寝たばかりのSOを起こして迎えに行くわけにもいかないので、タクシーで帰ってきてもらいました。

 

ミヤソンに、SOが非常に大人しかった話をしました。
SOはかなりシュンとしていたので、明日の朝、大丈夫だよと伝えてあげてと。
翌日の朝、いつも通りSOをベッドに迎えに行き、リビングに連れて行きました。
SOはミヤソンを見て、ようやく笑顔。安心したようです。良かった。


再発防止のため、食洗器をSOが開けられないようにロックをつけました。
この際、他の棚にもロックをつけたいので今度買いに行きます。