ベルギーで部屋を借りたら「敷金」も「礼金」もありませんでした

今週のお題「引っ越し」

お子様ヨメ、ことミヤソンです。

最近、「正直不動産」という漫画にハマって読んでいます。かなりグレー、というか消費者からしたら完全にブラックな不動産業界の裏事情がわかってなかなか興味深いです。知らないと騙される要素が想像以上に多そうなので、ぜひ読んでみてください😱

で、そんな消費者にわかりづらい日本の不動産業界ですが、ベルギーで部屋を借りてカルチャーショックを受けました!

まず、管理会社がいません!直接オーナーとやりとりすることになります。管理会社をはさまない分、家賃などは安くおさえられます。管理会社がいないデメリットとして、なんだかトラブることもありそうですが、どのように運用しているのでしょうか🤔我々は、住宅契約についてサポートしてくれる人がいたので安心して住むことができました。

そして、部屋を借りる際に「敷金」「礼金」はありません!当たり前に払ってきましたが、確かに無くても良いものです。特に礼金は、単に昔ながらの慣習ではないでしょうか。ベルギーでは、「敷金」を支払う代わりに、銀行にブロック口座を作ります。家賃3か月分ほどの金額を入れておきます。家の修繕など必要に応じて使えるように確保しておくお金です。ただし、名義は借り主のままで、オーナーが勝手に引き出すこともできません。事前にオーナーに全額支払ってしまう「敷金」とは違います。当然、使用しなかった分は戻ってきます。

さらに、入居時と退去時のインスペクター(住宅の安全性や劣化などを調査してくれる専門家)は、オーナーではなく部屋の借り主自身が依頼して来てもらいます。部屋の調査は、借り主とオーナーが立ち合いの元行います。
インスペクターを自分で雇い、費用を出さねばならない(全額負担か、オーナーと折半だったかどうかはわすれてしまいました💦)のは負担ですが、ここが非常に公平で明瞭会計なポイントです。入居時の調査結果と退去時の調査結果を比較し、差分について修繕見積を試算することになります。
我々が、ベルギーの家の退去時に請求されたのは、電球代(数ユーロ)と、傷つけてしまった壁の修繕費のみです。壁は、思いっきりガリガリ傷つけたので言い訳のしようもないものでしたが、修繕費も高くなかったと記憶しています。

1つ注意点としては、部屋のクリーニングも借り主が対応するので、クリーニング業者の費用は出すことになります。ただし、これもそれほど高くなかったと思います。自分でお掃除してもいいかもしれません。

過去、日本で退去時に敷金が戻ってきたこともありますが、これは珍しいのではないでしょうか。敷金が戻ってこないか、さらに支払うことになったり、短期間しか住んでいなくてキレイな状態なのに支払いを求められ、抗議をしたら払わなくて良くなったり😱管理会社が雇った業者が修繕見積を出すので、借り主に対して、支払い金額が不当になるリスクがあります。
自分が雇った見積業者が見積もった費用であれば、非常にクリアで納得感もあります。

わたしは、ベルギーで家を買ったことはありませんが、少なくとも借りる際には、日本に比べてとてもわかりやすく公平ですごく好感が持てました!
不動産の契約事情も、各国それぞれですね。日本で当たり前と思っているものの外側の世界があるのは、面白いです。